
領収書フォルダから完成したVAT申告書へ
VATの回収作業は、午後が丸ごと消えてしまうような財務業務です。すべての領収書を開き、くしゃくしゃの写真やスキャンPDFから数字を読み取り、回収可能かどうかを判断し、小数点を間違えずに合計する必要があります。このユースケースでは、その作業全体を GLM-5.2 on Nebius Token Factory 上で動くEigentに任せ、財務チームが実際に使える2つの成果物、つまり構造化された XLSX と共有可能な HTML レポートを依頼しました。
最も重要だったルールは、不確かな情報を推測しないこと です。モデルが確信を持って読めないものは、作り出すのではなく人間向けにフラグを立てる必要がありました。
モデルにEigentを接続する — Nebius Token Factory
デモはモデル設定から始まります。
- Home → Agents → Models → Nebius Token Factory に移動します。
- APIキーを入力し、モデル一覧を更新 します。
- タスクを実行するモデルを選択します。このデモでは GLM-5.2 を選びました。
Nebius Token FactoryはEigentのハーネスの背後でモデルを提供するため、選択したどのモデルでも同じワークフローが実行されます。
プロンプト
ホームページに戻り、タスクを入力して領収書と請求書のファイルを添付しました。
「VAT」フォルダ内のすべての領収書と請求書を処理してください。写真、スキャンしたPDF、デジタル請求書も含みます。
最終出力は2ファイルのみとしてください。
vat_return.xlsx — 領収書または請求書ごとに1行を設け、抽出したすべての項目を一覧化し、各項目がVAT還付の対象かどうかを示し、対象項目ごとの回収可能なVAT金額を表示し、回収対象外項目の除外理由を含め、手動確認が必要な項目を明確にフラグし、回収可能なVAT合計額を示すサマリーシートを含めてください。
vat_return.html — 会計チームが直接開いて共有できる、自己完結型のHTMLファイル。すべてのVAT回収項目、各項目の回収可能なVAT金額、除外された項目とその除外理由、手動確認が必要な項目、回収可能なVAT合計額を表示してください。
不確かな情報は推測しないでください。
すべてのファイルを読み取る
Eigentは、アップロードされたすべてのファイルを読み取ることから始めます。写真、スキャンしたPDF、デジタル請求書が同じ処理の中で混在していても問題ありません。手入力は不要で、ユーザー側で形式ごとの処理を分ける必要もありません。
重要データを抽出する
各文書から、VAT申告に必要な項目を抽出します。仕入先、日付、税抜金額、VAT金額、VAT率、合計金額です。各行は1つの元文書に対応するため、出力は元の領収書まで追跡可能な監査性を保ちます。
VATの適格性を判定する
ここが判断のステップです。すべての領収書と請求書について、Eigentはその項目が VAT回収の対象かどうか を判定し、対象であれば 回収可能金額 を記録し、対象外であれば 除外理由 を書き込みます。確信を持って読めないものは、指示どおりに推測せず 手動確認用にフラグ付け されます。
2つの完成成果物
最後に、Eigentは2つの財務業務用ドキュメントを作成します。
vat_return.xlsx— 文書ごとに1行を持つ構造化されたワークブックで、抽出したすべての項目、適格性フラグ、項目ごとの回収可能VAT、除外理由、手動確認フラグ、そして総回収可能VATを記載した サマリーシート を含みます。vat_return.html— どのブラウザでも開ける自己完結型のインタラクティブレポートです。回収対象項目と金額、除外項目と理由、確認が必要な項目、そして見出しとなる 回収可能VAT合計 を表示し、そのまま会計チームに送れます。
結果
最終出力はクリーンで、構造が明確で、財務チームがそのまま使える状態です。XLSXは監査可能な作業ファイルであり、HTMLは共有用の要約です。不確かな項目は推測ではなくフラグで示されるため、レビュー担当者はどこに注意を向けるべきか正確に把握でき、フラグが付いていない部分は安心して信頼できます。
自分で試す
- すべての領収書と請求書、つまり写真、スキャン、デジタルファイルを1つのフォルダに入れます。
- Eigentで Agents → Models → Nebius Token Factory に移動し、APIキーを追加して更新し、モデルを選択します(この例では GLM-5.2 を使用しました)。
- 上記のプロンプトを貼り付け、フォルダを添付して送信します。
- 作業ファイルとして
vat_return.xlsxを開き、会計チームに共有するためにvat_return.htmlを開きます。
次に試すこと
currency 列を追加し、請求書日付の為替レートを使って、すべての回収可能金額を報告通貨に換算します。
サマリーシートをVAT率(標準/軽減/ゼロ)ごとに分け、VAT申告書の各欄に直接対応する合計を出します。
読み取れなかった具体的な項目を含む、手動確認項目だけを一覧化した2つ目のタブを生成し、人が一度で修正できるようにします。
より良い結果を得るためのヒント
- 出力は2つに絞る。
vat_return.xlsxとvat_return.htmlを正確に指定することで、成果物が散らばった中間ファイルではなく、クリーンで予測可能になります。 - 推測禁止を明示する。 「不確かな情報は推測しないでください」と書くことで、曖昧さが手動確認フラグに変わり、財務用途として信頼できる結果になります。
- 各項目に除外理由を求める。 回収対象外の各行に理由を必須にすると、レポートは単なる数値ではなく監査可能な資料になります。
- 作業ファイルと共有用ファイルを分ける。 XLSXは編集・監査用のままにし、会計チームに渡すのは自己完結型のHTMLにします。


